今回は

顔の歪みと顎関節症の関連について

解説していきます。

そもそも

顎関節症の場合、顔は歪むのでしょうか？

また

顔が歪んでいるということは、顎関節症である？

ということになるのでしょうか？その辺りも含めて解説していきます。

顔の歪み＝顎関節症なのか？

顔の歪みがあるということは顎関節症である

と言い切れるのでしょうか？

結論はNoです。

しかし顎・輪郭周辺の歪みが強い人の場合、顎関節症である可能性が高いのも事実です。

そしてこれらの問題を知るには

顎関節症について知る必要があります。

顎関節症とは？

顎関節症とは言葉の通り顎関節に症状・問題があるケースを指します。

では具体的にどのように判断できるのでしょうか？

日本顎関節学会（顎関節症治療の指針 2018）によると以下の通りとなります。

※１が一番軽く４が一番重症

 1)咀嚼筋痛障害(I型)
2)顎関節痛障害(II型)
 3)顎関節円板障害(III型)
　　a:復位性関節円板前方転位
　　b:非復位性関節円板前方転位
 4)変形性顎関節症(IV型)

日本顎関節学会（顎関節症治療の指針 2018）

漢字だらけでよく分からないですよね（笑）

簡単に略すと

1)噛んだり口を開く時に筋肉に痛みがあればI型の顎関節症ですよ！

2)噛んだり口を開く時に顎関節に痛みがあればⅡ型の顎関節症ですよ！

3) a:口を開けるときに毎回ガクッとなる人はIII型（a）ですよ！

　 b:口を開けるときに最後まで開かない人はIII型（b）ですよ！

4)開くときにジャリジャリ・ガリガリ音がする人は変形性顎関節症（Ⅳ）ですよ！

という感じです。（すごく簡単に略してますが）

③bや④は若年者には少なく中年～高齢者にかけて多くなる印象です。

また

Ⅰ型とⅢ型aの症状がある

といったように上記内容が重複している方がほとんどです。

そのため明確にⅡ型である！といった判断は難しくなります。

しっかり内容を知りたい人はこちらをご覧ください

日本顎関節学会（顎関節症治療の指針 2018）

上記のような問題がある状態を顎関節症と言います。

そのため顎関節症の人は当然顎関節に問題があることが多く

顔の歪みの原因となっている可能性はあります。

しかし

顎関節症Ⅰ型（咀嚼筋痛障害）であれば痛みだけの症状

であり、顎関節自体の左右差は少ないといったケースも考えられます。

そのため顎関節症だから

顔の歪みが必ずあるとは言えないということです。

ただし顎関節に問題があるのは事実のため、

顎関節の重症度は問わず何かしら顔の歪みにも影響を与えている（もしくは今後与える）可能性は高いです。

顎関節症が治ると顔の歪みも治る可能性がある？

既に顔が歪んでしまっている場合、顎関節症の症状を治すことで顔の歪みも治る可能性はあるのでしょうか？

結論あります。（顎関節が原因の場合）

ただ顎関節症と言っても痛みだけの場合もあります。

その場合痛みが自然消失する可能性ありますが、顔の歪みも一緒に治るかというと難しいでしょう。

しかし適切な運動・ホームケアなどを行うことで顎関節の動きや歪みが整い、

結果として顎関節症の症状が消失して顔の歪みが改善した

ということは十分期待できます。

顎関節症を治すには？

ではその顎関節症を治すには何をすれば良いのでしょうか？

先ずは世界の共通認識の顎関節症の治療方法は下記のように記されます

症状の自然消退が期待できる疾患であるゆえ、まず可逆的な保存療法を優先させる

要するに

・保存療法（削ったり手術するのではなく運動・生活習慣改善等）が第一選択だよね！

・自然に治ることもあるから経過を見ることも大事だよね！

ということになります。

そのため顎関節症を治したい人は一人で解決しようとするのでは無く、

先ずは専門家に診てもらうことが一番でしょう。

顎関節に詳しい歯科・病院・治療院等にいくことをお勧めします。

まとめ

顎関節症や顔の歪みに関する改善方法などについても

随時ブログを更新していきます！

今回は以上となります。

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